ステークホルダーから見た企業の評判。コーポレート・レピュテーションの形成には、マスメディア、一般生活者、株主・投資家、従業員、取引先、NPO/NGO、学生など、非常に広範囲のステークホルダーが関係し、しかもこれまでになく企業経営に対して大きな影響力を持つようになってきた。これは、①企業の相次ぐ不祥事によって、コーポレート・ガバナンスやコンプライアンスに関心が高まってきたこと、②CSRが企業存続の鍵を握るようになってきたこと、③企業を見るマスメディアの目が厳しくなってきたこと、④ITの発達により、瞬時に不特定多数による情報の受発信が可能になったこと、などによる。企業は、多様化・複雑化するコミュニケーション環境に対応し、好評判獲得のための戦略的な取り組みを求められている。